ブログ

Matthias Rößler - 19. March 2018

欧州での商標登録について

欧州知財弁理士、アーヘン工科大学知的財産法コース講師のレースラーです。

ヨーロッパ最大の日本人街デュッセルドルフで約20年間、日系企業を含む世界の発明家達のために知財保護活動をしています。このブログでは、欧州知財の様々な話をドイツから発信していきます。


商標

商業的側面を見失うことなく、高い認識率と品質を製品と組み合わせることを検討する場合、商標の登録が推奨されます。一般に、商標は個別化の目的を果たします。特定の単語、記号、メロディー、または色は、特定の製品に関連していることがよくあります。

製品を製造している会社との関係が発生するだけでなく、ほとんどの場合、特定の印象や感覚も発生します。口腔衛生のメーカーにとって、それは新鮮さの感覚である可能性があり、自動車メーカーにとっては、ダイナミクスとスピードの印象である可能性があります。


登録手続き

商標の登録プロセスは通常、ドイツ特許商標庁を通じて行われます。商標の優先期間は、登録日から6か月です。ただし、保護の範囲を正確にするには、商品とサービスの登録を最も正確に作成する必要があることに注意しなくてはなりません。

特許商標庁は、競合する可能性のある商標の審査は行われません。登録書類の受領は登録日としてカウントされます。


登録の障害

商標を保護するためには、特定の重要な基準を満たす必要があります。商標は、常に商品とサービスおよびシンボルとの関係を表す必要があり、公序良俗違反は厳禁です。

記述的なサービスを独占的に提供することはできず、価値や量の表示を含めることもできず、一般的な用語で作成することは許可されていません。

この段取りにより、市場で入手可能な記号や単語が登録されているか、そこに紛らわしいコンテンツが含まれているか、または評価対象者が特徴的な機能と見なすことができないか、などが勘案されます。


商標の損失

商標の所有権は10年間に及び、必要に応じて更新することができます。ただし、商標が5年間にわたって実行されない場合、第三者によって取り消し申請がなされるケースがあります。

さらに、商標の登録後、第三者または事前登録者が異議を申し立てるために3か月の試用期間が確保されます。異議申し立てが通ってしまうと商標の取り消しまたは制限が執行される可能性すらあります。また、追加で検出された絶対登録障害が発生した場合、商標は無効として取り消すことができます。部分的な無効のみが発生した場合、取り消しは無効な部分にのみ作用します。商標の取消は、取消請求を提出することにより商標所有者がいつでも行うことができます。

Matthias Rößler:



マティアス・レースラー弁理士(ドイツ、および欧州)。karo IP知財法律事務所の創立パートナー。2003年弁理士登録。アーヘン工科大学卒業、機械工学専攻。2006年法学修士号取得。

主たる取り扱い分野は、膨大な特許ポートフォリオの管理・代理人業務、欧州特許庁や特許裁判所における二国間訴訟の代理人業務。弁理士のみならず法律家としても、日系企業を含む多国籍案件を多数担当。

>> 

>