アプリの保護
著作権による保護h3>
アプリは、他のすべてのコンピュータープログラムと同様に創造的な労力によって生まれた製作物です。アプリのプログラムコード(および使用されるコマンド構造)は言語学的な作品と見なされるため著作権によって保護されています。
ドイツでは、アプリの作成時に著作権保護が自動的に発生します。ただし、保護されるのはコードそのものであり、ソフトウェアの機能や概念は保護されません。ソースコードの作成者であることを明確にするため、アプリ開発者はコーディングに自分の名前を含める必要があります。著作権に関しては費用は発生しません。
具体的に技術的課題を解決するソフトウェア
ドイツおよびヨーロッパの特許法に基づくと、ソフトウェア自体には特許性がないため、多くの場合、特定のアプリケーションソフトウェアとしては、特許権または実用新案権の取得は不可能です。
アプリの特許取得には、特別な技術的な工夫が存在しなければなりません。データを処理し、モバイルデバイス上に表示されるだけでは不十分です。特許保護は、アプリがデータを読み取り、処理、評価することができ、技術的に役立つ場合、つまりソフトウェアが具体的な技術的問題を解決する場合にのみ取得できます。
特許取得が可能かどうかは、実際にはケースバイケースです。特許または実用新案出願を行う前に、法的に有効な保護が可能であるかは、慎重に検討する必要があります。
特定アプリコンポーネントの保護
商標権または意匠権を取得することにより、重要なアプリコンポーネントをドイツ、ヨーロッパ、または世界中で保護することができます。
たとえば、商標の要件が満たされている場合は、アプリの名称、スローガン、ロゴ、またはグラフィックを保護することができます。シンボルは識別性を有する必要があり、製品を説明するものであってはなりません。登録はドイツ特許商標庁(DPMA)で行い、費用は保護期間と保護クラスの数によって異なります。また、意匠権により、アプリのデザインと外観を保護することもできます。
ここでご紹介した方法はあくまでも一例であり、個々のケースで戦略が異なりますので、専門家に相談することをお勧めします。
Justus Kreuels:
karo IPパートナーである、ユストス・クロイエルスはミュンヘン工科大学およびアーヘン工科大学で機械工学を学び、2011年にドイツドイツ弁理士、2012年に欧州弁理士の資格を取得しました。特にドイツにおけるモバイル通信、モノのインターネット(IoT)、ロボット工学分野での知的財産権に関するアドバイスを行っています。